あとがき
やっと終わりました・・・。まず、はじめに、此処まで読んでくださった皆様、そして、感想をくださった皆様、皆様の感想や励ましがなかったら最後まで書けなかったと思います。この場を借りて、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
*さて、ここでいくつか書いておかなければいけない事があるので書かせていただきます。
あくまでこの作品は松本零士先生のキャラクターやお作りになった作品の世界を基盤に作り上げた物ですので、当然、私の100%オリジナル作品という訳ではありません。
松本零士先生の作品より使わせていただいた名前一覧:キャラクター「宇宙海賊キャプテン・ハーロック(ハーロック2世)、大山トチロー(大山博士)、エメラルダス(クイーン・エメラルダス)、メーテル、星野鉄郎、海野広、有紀螢、グレート・ハーロック、ドクター大山、ドクター雨森(シンという名はオリジナル)、車掌(999における)」戦艦及び列車、惑星「アルカディア号、クイーン・エメラルダス号、銀河鉄道999、惑星ヘビーメルダー、メタブラディ、ラーメタル」その他用語「コスモドラグーン(戦士の銃)、重力サーベル(ガンサーベル)、ガンフロンティア山」
この作品における物語の基盤は自分の夢や理想の世界が元になっております。
したがって、この作品は科学的考察は一切していません。宇宙空間でこれは可能だとか不可能だという事もほとんど考えていません。私は仕事柄、人体や医学的なことはある程度分かっても、宇宙科学的なことは詳しくありません。(そんな状態で松本零士先生の世界を借りて描くというのはある意味無謀ではありましすが)
また、マヌエラの存在やアグリモニーの寿命、ハーロック3世の身体的成長速度に関しては、広い宇宙で「ありえるだろう」という想像の元で設定しています。
プロメノイドはセクサロイド(生殖機能を持ったあるいは性交用アンドロイド)とどう違うのか?という問いもあるのですが、自分の中では全く違うものと捉えています。そもそも目的が違うことと、母体がヒューマノイドあるいはメタノイド(プロメノイドとしては軍事用のみ利用可)であり、それ自身には生殖能力は無い事。
ハルヴァルドーが最終的に作ろうとした生殖機能のついたプロメノイドはあくまでも構想段階であり、実現はしませんでした。もしハルヴァルドーが生きていて、彼の構想が実現したとしたら、それはセクサロイドではなく、単に「子孫繁栄のためだけの生殖能力」がついている存在になり、快楽性交とは別問題です。
松本零士先生の作品では、大山トチローの子孫は「大山まゆ」という女性ですが、過去(祖先)からのハーロックとのつながりを考えて、男の子も産まれたという事にしました。
また、この作品に登場するトチローは私にとって大切な人がモデルになっています。その方が亡くなって今年で10年、いい区切りになったかもしれません。この方とは仕事の合間に時々「銀河鉄道999」の話をしました。もし、まだ生きていたら、ある意味トチローの様に素晴らしい発想を立て続けに出して活躍されたことでしょう。
そして、あとがきに代えて・・・
原稿として書きだしたのは2002年1月26日。そう考えるとさほど長期間書いていたようには思えませんが、実際の構想は1年前からありました。「なぜ、オリジナルの小説にしないのか?」という問いもありながら、それでも私は小説家ではないし、現状自分の想いをオリジナルのキャラクターに投影してしまったら、とても辛くて最後まで書き続ける自身が無かったのです。でも書きたかったという気持ちはこのような形で実現していきました。
小学校5年生頃から書き始めたいくつかのオリジナル小説(というか、お話ですね)は一度も完結することがなくただただ途中で終わったり、構想段階で諦めてしまったりという状態が何年も続いていました。
パソコンの登場で文字を原稿にする速さが格段にアップして、なおかつ消しゴムで修正したり書き直したりの手間がない。この存在は格段に私の小説書きを飛躍させてくれましたが、その時は既に執筆活動から音楽活動へとシフトしていたときでした。
執筆活動を止めてから、十数年ぶりに書こうと思ったのは、PSゲームの「宇宙戦艦ヤマト」と「松本零士999」の存在が大きかったかもしれません。新しい絵があり、それが動いた瞬間に、私の頭の中でストーリーがどんどんと湧いて出てきたのでした。しかし、それはオリジナルのキャラクターではなく、キャプテン・ハーロックが主人公です。それでもいい、書きたいという衝動は抑えることができませんでした。そして、いざ書こうという段階になって、そのとき思ったこと・・・それは「生きている間に何かを残しておきたい」という事でした。
大げさではありますが、そういうことでした。
しかし、ここに大きな賭がありました。果たして最後まで書くことが出来るのか?これは私の小説人生の永遠のテーマなのですが(笑)。インターネットという媒体を利用して公表することで人の目に触れる。それが自分にとってのプレッシャーであり、良い意味でのストレスとなりました。
私はフラメンコ舞踊家です。フラメンコは孤独や屈辱、死を歌った物が多く、それを踊りで表現するのです。(小説中にでてくるホセの唄う歌がそのフラメンコの歌です。)そんな中、激しい踊りの生活の積み重ねで自分の身体に大きな変化がありました。もともと骨格的に若干の異常を抱えていたために、限界を感じ始めたのです。常に「いつまで踊っていられるのだろうか・・・」という不安を抱えての日々。自分の人生を投影して踊っている自分としては、踊れなくなることは自分にとっては死よりも辛いこと。そんな最中に浮かんだ言葉が「生きている間に何かを残しておきたい」ということでした。それは、踊りによって人生を投影するのではなく、文章で残しておくという事です。
ハーロック3世は宇宙海賊キャプテン・ハーロックの子孫ということで自分が勝手に作ったキャラクターです。しかし、代えってこうしたことで話がどんどんと展開してゆき、さらなるオリジナルキャラクターであるデラモース、ラ・フロリーナ、アルバ、ヴェルセルーク、ハルヴァルドー、そしてアグリモニーの存在によって私の人生観や日頃の想いを投影することができました。
そう、この作品には自分の気持ちが少なからず繁栄されていることは言うまでもありません。多くは希望と夢や理想ですが、その端々に自分のトラウマの様なものが少なからず出てしまっていると思います。よもやこれほど長くなるとは自分でも思いませんでしたが・・・。
小説を書き終わって今も、私は生きています。大げさな理由で書き出したのに、終わってみてどうって事無かったといえばそれまでなのですが。肺炎を患って以来、子供の頃からあった胸痛の発作が酷くなったり、慢性扁桃腺炎から発熱する事が頻繁になったりといろいろありますが、それでもまだ、生きてはいます。そして次作への取り組みがはじまりました。また、読んでくださることを願って、あとがきに代えさせていただきます。
本当にありがとうございました。
そして、この作品を10年前に「死ぬな」と私に言ってくれた、故・尾口希八郎さんへ捧げます。貴方が私の肩に置いた手の重さは永遠に忘れません。
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